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西鉄イン新宿のお知らせ・ブログ
イチョウの葉
更新 : 2012/12/14 17:23
ホテルから新宿駅方面に青梅街道を歩くと、この時期イチョウが太陽に照らされて、黄色く映えとても美しい。
イチョウの葉から皆さんは何を想像するでしょうか?
学生時代に、ゲーテの『西東詩集』というのを読んで以来、私のなかではイチョウといえばこのイメージです。
“…これはもともと一枚の葉が二つに分かれたのでしょうか。それとも二枚の葉が互いに相手を見つけて 一つになったのでしょうか。このようなことを思っているうちに わたしは、この葉のほんとうの意味がわかったと思いました。あなたは、わたしの詩をきくたびにお感じなりませんか。わたしが一枚でありながら、あなたと結ばれたふたひらの葉であることを“
一枚のイチョウの葉は「離れようとしているのか、結ばれようとしているのか」、なんて芸術的な問いなのでしょう。
ちなみに、『西東詩集』は岩波文庫で読めます。『西東詩集』は、ゲーテが、ペルシャのハーフィズという詩人に感銘を受けて綴られたといわれています。『ハーフィズ詩集』は東洋文庫で。
イチョウといえば、もう一つ。
東京の道を歩いていると、緑色のガードレールをよく見かけます。あまり知られていませんが、「東京都の木」はイチョウです。
東京都道においては、都の木であるイチョウを象った緑色のガードレールが設置されていますので、見かけたら「あれのことだな」と思い出してみてください。
役に立たないトリビアですが、その続きに「ゲーテの『西東詩集』ではね…」といって、詩の一節をそらんじると、あなたとあなたの大切な人との時間が少しだけ素敵になるかもしれません。
久しぶりの投稿となりました。
by J.K