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あわら温泉 政竜閣のお知らせ・ブログ
6/1あの今庄【夜叉ヶ池】山開き龍神伝説の神秘の池
更新 : 2008/6/1 8:35
南越前町今庄の最南端に位置し標高1,100mの山頂に満々と水をたたえる池
【夜叉ヶ池】
泉鏡花の戯曲の舞台となった伝説の池です。
周囲約230m、最深7.8m。周辺はブナなどの原生林で穏やかな雰囲気。
又ヤシャゲンゴロウは夜叉ヶ池だけに生息している固有種で「絶滅危惧種」に指定されています。
(本州中部より北の高地の湖沼にすむメススジゲンゴロウという種が、夜叉が池に隔離され、長い間に独自の進化をとげて別の種に分かれたものと考えられています。1996年1月「種の保存法」の国内希少種に指定されました。)
おとずれるハイカーも思わず足を止める神秘的な池ですよ。
この夜叉ヶ池が6/1山開き。
この池には様々な【龍神】にまつわる伝説が残っています。
昔、越前国南条郡池ノ上に弥兵次という百姓がいて、ある年の干ばつに弥兵次は耐えかね、池の主の大蛇に「水を田に入れてくれるなら私の娘を嫁にあげよう」と頼み、大蛇もこれを承諾しました。すると次の日、田に水が入り、作物が活気をとりもどし、弥兵次は大いに喜んだ。
しかし約束を考えると弥兵次は悩み苦しみ、しかたなく愛娘の一人を龍神にお嫁に出しました。
娘は蛇体となり、大蛇はそれを伴って夜叉ヶ池に入りました。のちに娘の女蛇は【龍神】となって、干ばつの年には雨を降らすと言われています。
ハイキング感覚で行くと結構厳しい道程らしいのですが、
登った人はその神秘性に感動しているみたいです。
実は、当館の亡き大女将も若い頃に登り感動してしまい、
宴会場の名前を【龍神】と変えてしまったということです。
いつかは挑戦したいと思っております。