秋の大茶盛式
更新 : 2014/9/18 8:49
大茶盛式が生まれたのは、鎌倉時代の延応元年(1239)と伝わります。
西大寺を復興した叡尊が、延応元年の正月に大切な法要を無事に
すませたお礼に西大寺の鎭守八幡宮に茶を献じ、
その余服を集まった人びとに分け与えたのが始まりと言われています。
当時、お茶は貴族の高貴薬であり、民衆の手に入らないものでした。
今のような抹茶茶碗のない時代でしたので、どんぶりや水鉢に注いだ
お茶をみんなでまわして飲んだそうです。
西大寺は戒律により飲酒が禁じられていたため、
お茶で宴会をしたので「酒盛」に代わり「茶盛」と称されたそうです。
この大茶盛は興正菩薩叡尊の薬を施すという福祉の精神と、
戒律の不飲酒戒の精神が基礎となり、今日まで連綿と伝承されています。
現代では大広間にて執り行われ、口径一尺二寸(直径40センチ程)の
大茶椀で回りの人に助けられながらお茶を飲む雰囲気は実に和やかで、
「一味和合」の趣です。
開催日時:2014年10月12日(日)
催事場所:西大寺
受 付:9:00〜15:30
内 容:大茶盛席、煎茶席、点心席、本堂参拝、護摩祈願
拝服料/3,000円
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