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氷見温泉郷 魚巡りの宿 永芳閣(BBHホテルグループ)のお知らせ・ブログ
福をつれて来るお魚(氷見の漁師は日本一!)
更新 : 2010/10/16 8:50
この頃、ブリの子=ふくらぎ(福来魚)の水揚が順調です。
もともと、ぽつぽつ水揚される魚ではなく、どばーっとまとまって水揚される魚。
そして、一度水揚が始まると、しばらく大漁が続きます。
フクラギの大漁があまりに続くと、
「あーあ、あと二年してから網に入ったら、あんたりっぱな鰤になってたのにネェ・・・」と、氷見の人はフクラギを眺めて、ぼそっ・・とつぶやいたりします。
さてさて、昼頃に、ぼんやりと北日本新聞を読んでいたら・・・
ナニナニ・・??
氷見市と石川県七尾市の定置網漁業者らでつくる「富山湾ぶり資源協議会」(座長・森本太郎氷見漁協組合長)は14日朝、ブリをはじめとする富山湾の水産資源を守ろうと、網に入った幼魚を放流する初の取り組みを氷見市の漁場で行った。初回は同市宇波の沖合約3キロで灘浦定置漁業組合(同市小杉、浜元英一組合長)の漁船が、定置網にかかった約10トンの魚のうちフクラギ約4・5トンを逃がした。
富山湾ぶり資源協議会は9月、70の定置網漁業者らで発足。ブリなど富山湾の水産資源の漁獲量減少を受け、網に入った幼魚の放流や網目の拡大を自主的に進め、環境に優しい「21世紀型の定置網漁」を目指す。(以上、北日本新聞2010.10.15)
おもわず・・
えらいっ!感動した!
鰤は、大きく回遊をする魚。
逃がして、富山湾だけで大きくなってくれるなら、
こんな楽チンなことはないのですが、
北へ北へと旅をして行く魚なのです。
そして、冬になったら、今度は南下して九州まで下ります。
逃がしたからといって、2年後大きな鰤になって
氷見に帰ってくることが保障されているわけではない。
どこかで、ごそっと捕られてしまえば、それでパー。
氷見の鰤は、氷見のシンボル。
氷見の鰤は、魚であって魚ではない。
氷見の人の鰤への思いは特別なもの。
415年も前に、前田の殿様が「氷見の鰤を17本、京都まで送るように」
と指示した書物があるほど、古くから大切なとびきり極上の魚として、
思いを込めてきた魚。
帰ってくるアテはないけれど、それでも、大きくなれよ、と逃がす。
今はフクラギだけど、やがて出世して鰤になって帰ってこいよ、と逃がす。
わたしゃ、支持いたします。さすが氷見の漁師!
フクラギに福来魚と漢字をあてた氷見。
氷見に福をつれて来る魚になってねー。
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