宿番号:331105
氷見温泉郷 魚巡りの宿 永芳閣(BBHホテルグループ)のお知らせ・ブログ
今年は大型の寒ブリが大漁!!ならではの悩み その@
更新 : 2010/12/20 11:32
なんと、先日のNHKさんの番組とはうらはらに・・・・・
ブリの水揚げ、数がのびています。
魚屋さんにも、毎日並んでいます。
大漁は、うれしいんですよ。
去年までは、泣きながら、1匹20万円越えても
買わないならなかったですから。
でも、、、、網の中に入りすぎて、
ぶつかり合って、傷だらけのや、すり切れたのは、
見ていて辛いなぁ。
どんなに大漁でも、良いブリは数がそう多くはないです。
やっぱり、胸びれは(画像@)こうあってほしいし、
しっぽは、(画像A)こうあってほしい。
天下の氷見ぶり!というからには、
どこもかしこも美しいブリがいい(画像B)
女将に、ブリの注文をくださる方は、
きっと氷見のブリは日本一の味!
そんなブリを食べたいと思っているはず。
女将はそう思うのであります。
だから、今年のように大漁の時ほど
しっぽも胸びれもピンピン!
せっかくなら、そんな鰤を食べてくださいっ!
氷見人にとって、ブリはとても大事な魚。
大漁はうれしい。
でも、大漁ならではこそ、
気をつけないといけない。
ついこの前に、宿に来てくださった方が、
ブリとれてるなら是非に!と
また来てくださる。(画像C)
そんな気持ちに答えなきゃならない。
定置網にぶりが入るのを待って待って、
本当に心待ちにして、鰤起しの雷に望みをかける。
鰤が網に入っていたら、すぐに船倉の水氷の中に入れて沖〆する。
もう捧げ持つような気持ちでぶりを扱いたいなぁ、って思うわけです。
寒い中、漁をしてくれる漁師さんたち、競りに関わる仲買さんたち。
ありがとうございます。
・・・って、勢いでここまで書いてしまいましたが、
すこし擦れたり、網の中でぶつかり合ったりしても、
氷見浜のぶりは、やっぱり鰤。大事に食べてあげたい。
大漁の時ならではの鰤の使い方を考えよう・・・って、
さっき板前さんと話しました。
刺身に使うのは、きれいな鰤。(画像D)
少し傷のあるものは、塩鰤にして、1年かけて塩で〆る。(画像E)
14キロもの大物鰤。オモテにも、ウラにも、塩・塩・塩・・・
1年後、来年の師走に漬け込む、かぶら寿司の為に、
うんと大型の氷見のぶりで塩鰤をつくって保存します。
こりゃ、大漁の年にしかできない。