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仮想イギリス旅行【湖水地方】グラスミア
更新 : 2011/7/26 17:16
こんにちわ!
今日の仮想イギリス旅行は湖水地方のグラスミアへ行って見たいと思います。グラスミアは詩人のウィリアム・ワーズ・ワースの過ごした家ダブ・コテージのある村です。
人口2700人と、とっても小さな村で写真でも分かるように村のすぐ後ろに連なる小高い山々と昔ながらの石造りの素敵な建物との景観が素晴らしい場所ですね。
コッツウォルズ地方で採れる石をコッツウォルズストーンと言うのに対し湖水地方で採れる石はカンブリアストーンと呼ばれブルーグレーの色味を帯びた平たい石で、この『カンブリア』と言うのは湖水地方のウェールズ語での呼び名なんですね。この写真を見ているだけでも清々しい風を感じる事が出来そうな感じがします(*^−^*)麓は植林をされているそうですがこの山の山頂は気が無く岩肌がむき出しになっており麓からは芝生地が広がっています。まるでシャーロック・ホームズのバスカヴィル家の犬の舞台の荒野の様な山々ですね。(バスカヴィル家の犬の舞台はまた別の場所のダートムーアの沼地の荒野ですけどね・・・)
詩人のウィリアム・ワーズ・ワースは英国を代表するロマン派なんですが、詩人としての最盛期をこの地で過ごし素晴らしい作品を残しました。「子供はおとなの父である」という有名な一節をふくむ「虹」やワーズワースの詩の中で一番有名な詩「水仙」もこのグラスミアにあるダブ・コテージで書かれたのだそうですよ。ダブ・コテージは一級重要文化財に指定され現在一般公開されており、お隣にはワーズ・ワース博物館&アートギャラリーがあります。ここではワーズ・ワースの遺品や直筆の原稿などワーズ・ワース縁の品を見ることができます。
『谷また丘のうえ高く漂う雲のごと、われひとりさ迷い行けば、折りしも見出でたる一群の黄金(こがね)色に輝く水仙の花、湖のほとり、木立の下に、微風に翻りつつ、はた、踊りつつ』
これはワーズ・ワースの詩、水仙の一節です。
まだまだ詩は続くのですがこれだけを読んだだけでもワーズ・ワースがどんな美しい景色を見ていたのか伝わって来るかのような美しい、穏やかな詩ですね。
この地で詩人としての最盛期を過ごしたワーズ・ワースですが湖水地方の美しい自然の中で自分の溢れる感性を詩に表したのでしょうね。ワーズ・ワースのいた頃から変わらない美しい自然と人々の生活が調和した景観は必見です。
それではまた次回!