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アーツ・アンド・クラフト運動とアール・ヌーヴォー
更新 : 2011/9/3 16:56
こんにちわ!
今日はアーツ・アンド・クラフト運動とアール・ヌーヴォーについてお話したいと思います。
写真は石の家のレストランにあるエミール・ガレのシャンデリアで、ぶどうをモチーフにした落ち着いた雰囲気の照明です。
ガレもアール・ヌーヴォーの芸術家として有名ですね。
アーツ・アンド・クラフト運動はイギリスのウィリアム・モリスが指導者となり産業革命によってもたらされた安価で粗悪な大量生産されたものであふれた社会を批判し芸術と生活を一致させようとした美術工芸運動です。
フランスから始まったアール・ヌーヴォーも実はモリスのアーツ・アンド・クラフト運動によって大きな刺激を受け始まったとされています。
モリスもアール・ヌーヴォーの芸術家達も工業化の進行により失われつつある芸術的な創造性を洗練されたフォルムへの回帰を強く勧め、アール・ヌーヴォーの家具は職人の手仕事による美しさを追求し、機会作業から距離を置き、植物や昆虫、動物などの自然の美しいさを取り入れ、家具のみでなく建築物や工芸品、グラフィックデザインなど多岐にわたってその特徴が見られました。
アール・ヌーヴォーとは新しい芸術を意味する言葉で花や、植物などをモチーフにし自由曲線の組み合わせによる装飾性が特徴なのだそうですね。
確かに、私が知っているモリスのデザインにはほとんどと言って良いほど直線が無く、複雑な曲線を使ったデザインが多く、手作業であの複雑なデザインの染色を行っていただなんてとても信じられないくらい、細かい繊細な作業を行っていたのだと想像できます。
モリスのアーツ・アンド・クラフト運動もアール・ヌーヴォーも自然回帰のデザインと芸術と生活の一致を求め職人の手作業による創造を進めた世界的な美術運動です。
この時、時代は一大ジャポニズムが広まりつつありました。
日本の工芸品の珍しさや浮世絵の美しさからヨーロッパでは一大ブームが起き、ルイ・ヴィトンのモノグラムも日本の市松模様や家紋の影響から生まれたデザインなのだそうですよ。
意外にも日本の文化がモリスの活動やヨーロッパの美術家達に大きな影響を与えていただなんて驚きながらも何だか嬉しいですね。
それではまた次回!
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