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ウィリアム・モリスデザイン【フルーツ】
更新 : 2011/9/29 11:19
こんにちわ!
きょうはウィリアム・モリスのデザイン『フルーツ』をご紹介します。
石の家ではフルーツを別館の7号室と8号室の和室の壁紙として使用しています。
フルーツはザクロを描いたデザインで12の木版を使い作られたザクロの木が複雑に絡み合うモリスデザインでも代表的なモリス初期のデザインです。
フルーツはモリスの3作目のデザインなんだそうで、当時モリス商会で一番の人気商品だったのだそうですね。
モリスデザインの中で色使いも比較的落ち着いた雰囲気のフルーツは和室にも良く合い、和と洋の不思議な調和から生まれる雰囲気は石の家らしさを語っている様に思えます。
モリスの生涯は決して順風満帆とうい分けでは無く、1作目の『トレリス』2作目の『デイジー』3作目の『フルーツ』とデザインを作り上げていくのですがモリス商会の経営が上手く行かず、以前宿ログで紹介したジェーンとの新婚時代を暮らしたレッド・ハウスを売却してしまします。
さらに妻、ジェーンの不実により深く傷付きながらも、その後詩人、小説家として活躍して行きます。
そうしてモリスの書いた詩『地上の楽園』の評価が不動のものとなる頃、モリス単独で新たなモリス商会を創り上げ、この頃に壁紙だけでなくファブリックにも取り組み始めたのだそうですね。
今になりモリスの思想や社会主義家としての活動が注目されつつありますが、おそらく現代社会とモリスの生きた19世紀末の産業革命後のイギリスと同じ課題を背負っているのではないかと思います。
自然を心から愛していたモリスだからこそ目指した社会は、今私達が目指さなくてはならない道なのではないでしょうか。
自然環境を大切に守りながらより良い社会への発展を目指す事はそれほど難しい事では無いのではと思うのですが、中々実現できない理由は便利な社会に頼りすぎた人間の招いたツケなのかもしれません。
今後はモリスの様な思想こそが現代社会にとって大きな役割を担う事になるのでしょうがモリスの目指した社会と私達の生活が一致する日が来る事を願うばかりです。
それではまた次回!