宿番号:331750
夏の尾
更新 : 2015/8/27 16:49
◆◇◆8月下旬〜9月下旬までのお献立◆◇◆
【夏の尾】
熱波を避け、窓越しに眺める夏。
もどかしさと苛立ちを、蝉の声が更に煽る。
しかし今焦ってはいけない。
今飛び出せば自身が陽炎になってしまう。
掴むのは長く伸びた夏の尾。
灼熱の思い出は、押し入れの奥の絵日記で補えば済む。
蝉が去り。
鈴虫が時間を支配してもまだ、夏は薫る。
そんな日を見つける。
澄んだ青空。
山の稜線に覆い被さる雲。
日がな一日そこに座り、体いっぱいに夏を実感すればいい。
帰る場所は虫の音が教えてくれる。
両の足でしっかりと大地を捕まえ、潔く一歩を踏み出せばいい。
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