宿番号:331959
あわら温泉 まつや千千のお知らせ・ブログ
土産品、特産品など紹介「日本三大葛の一つ熊川くず」
更新 : 2011/12/11 23:21
日本三大葛のひとつに数えられる若狭の熊川くず。
天保元(1830)年、江戸時代の儒学者頼山陽が、
病気の母への見舞品としてこれを送り、
その手紙の中で「熊川は吉野よりほど上品にて、調理の功これあり候」と
評したことでも知られているんです。
熊川くずの原料となるのは、若狭湾へ注ぐ北川上流に自生する葛根。
この一帯は葛根の育成に適した土壌で、澱粉の純度が高い良質な葛根がとれる。
掘り起こされた葛根は、何日も放置したり、雨や雪に当たると
歩留りが落ちるため、洗わずに土が着いたまま線状になるまでたたき、
谷を流れる水にひたし、その後、熊川の清流に晒す「寒晒し(かんざらし)」と
呼ばれる作業が行われ、さらに不純物が取り除かれます。
この作業を11月〜3月の寒い時期に手作業で行い、
清流に繰り返し晒すことで純白無垢な葛となるんです。
手間暇かけてつくられる熊川くずは、まろやかな口当たりで上品な味わい♪
その葛を使った「くずまんじゅう」は、夏の風物詩となっている。
また葛には疲労回復や風邪に効能があり、
その昔熊川には葛が「常備薬」としてどの家にも備えられていたそうです。
関連する周辺観光情報