今回ご紹介する別格霊場は愛媛県宇和島市にある 別格6番札所『龍光院(りゅうこういん)』さんです。

愛媛県の宇和島市と言えば、愛媛県南部の一大観光地です。
築城の名人、藤堂高虎の傑作「宇和島城」というシンボリックな建築物。
（※日本に12城しかない現存天守の一つ）
宇和島鯛めしをはじめとする魅力的な郷土料理。
闘牛のような面白い風習。
何より、産業基盤がしっかりしている印象なのが良いですよね。養殖業とかがすっごく有名です。
観光一辺倒の危うい感じが皆無なので、街の雰囲気に安心感？があります。

龍光院さんは、そんな宇和島市のど真ん中に鎮座する寺院です。
高台にある境内からは前述の宇和島城をはじめ、市街地が一望できます。

宇和島城の鬼門に当たる重要な場所だそうで、
宇和島藩主である伊達氏の祈願寺として、1615年に建立された由緒正しきお寺さんです。
…
……
………あれ？
妙に新しい(;'∀')
四国霊場＝弘法大師（空海）と関係なくない？
…と、思うでしょう。
少なくとも、私は思いました(笑)
最初だけ…最初だけですから(;'∀')

いやいや、そんな事はないですよ！
宇和島には弘法大師さま開創の「鯨大師」なる霊場があるのですが、
龍光院さんには、その「鯨大師」が合祀されているのです。
故に、ここは立派な四国霊場！異論反論の余地もありません！

ちなみに、オリジナルの鯨大師はどうなったか？というと、
ちゃんと現存しています。
宇和島近郊の九島という場所で地元の方々に大事にされながら今も宇和島近海を見守り続けていますよ♪
ただし、地元の方々の大事な聖地の為、あんまり観光客ウェルカムな感じじゃないです。

という訳なので、四国霊場の巡礼で「鯨大師」を訪れるなら龍光院さんへどうぞ。
お寺さん自体は新しい霊場ですが、（※江戸時代初期ってけっこう古いですけど）
場所も由緒も正しすぎる霊刹です。是非訪れてみてはいかがでしょうか。


アパホテル〈高松空港〉から龍光院さんへは、車で約3時間です。（高速道路を使用しない場合は約6時間）