今回は後楽園に行ってきました。後楽園と言ってもジャイアンツのホームグラウンドで有名な東京ドームではありません。表題の通りの庭園の方です（＾＾）。　ちなみに　小石川後楽園がこのエリアを指す後楽園の由来だそうです。

　岡山にも 日本三名園で有名な「後楽園」がありますが　そちらとは区別して、あえて「小石川後楽園」と呼ばれています。
秋葉原からJR総武線各駅停車で３駅の「飯田橋」東口下車　徒歩8分ほどの立地であるので　都会にこんな場所があるのかと思えるほど閑静な庭園です。

　江戸時代初期、1629年に水戸徳川家の頼房氏が造り始め、二代藩主の　あの「水戸黄門」光圀公が完成させた庭園です。光圀公は、庭園の名付けにあたり現在の中国にあたる「明」の儒学者の意見をとり入れ、「士はまさに天下の憂いに先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」（何よりも天下国家のことを先にして自己一身のことは問題にしない　という意）　　という教えから「後楽園」と名づけられたそうです。
　
さて、園内はというと　池を中心にした配置となっていて、湖・山・川・田園を表現した中国景勝の名をつけた落ち着いた庭園です。池は琵琶湖を表現した景色を造り出したものだそうで、昔はこの池で舟遊びをしたといわれてます。優雅ですね〜。

また、こちらの庭園は「特別史跡」および「特別名勝」とダブルで指定されているのです。このように二重指定を受けているのは、都立庭園では「浜離宮」とここの二つだけです。全国でもあの金閣寺・銀閣寺・毛越寺など含め９ヶ所だけです。金閣寺や毛越寺など世界遺産登録されたところですので　こちらの庭園の価値の高さがうかがえますね。

のんびりと園内を歩いていると　写生をされている男性の姿も見られました。私には　残念ながら絵心が無いので　色鉛筆と画用紙だけでこの素敵な景色を表現できることに正直うらやましかったです。いい趣味ですよね〜

僅かな金額で心が和む庭園。飯田橋駅から庭園の入口まではちょっと分かりにくいのですが　お散歩にいかがですか。

入園料 ：一般・中学生　300円
：65歳以上　　　 150円
（小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料）