江戸時代以前の伊豆は韮山を中心とした中伊豆が、その主な政治的機能を持っていました。
吉奈温泉はその中心道路「下田街道」沿いにあり、開湯1300年になる「伊豆最古の湯」と言われています。また古来より「霊泉〜子宝の湯」として親しまれ、西暦724年建立の古刹「医王山　善名寺（いおうざん　ぜんみょうじ）」を中心とした門前町でした。

≪吉奈温泉　と　善名寺参詣について≫
吉奈温泉が「子宝の湯」として古来から有名だったのには理由がいくつかあります。
ぬるめの湯で女性がじっくり浸かるのに適した温度だったこと。基礎体温を上げることはより妊娠しやすい状況を作ります。少しアルカリよりの中性のph値が体内に近いものだからという説もあります。そのため、まず「子宝の湯」にゆっくり浸かり心身ともに一晩リラックスすることと、身体を芯から暖め調整することが一番重要な子宝祈願の第一ステップと言えます。

吉奈温泉は昔「善名（よしな）温泉」と表記し、現在その漢字は「善名寺（ぜんみょうじ）」に名残を見ることができます。つまり吉奈温泉と善名寺はほぼ同義語・同一の存在です。子宝の湯がまずあって、その湯に浸かることで子宝の効果や恩恵を授かることが出来ます。


昔から多くの子宝を望む方々がこの湯に浸かり、善名寺に祈願成就をお祈りしたそうです。

≪吉奈温泉　子宝祈願の参詣≫
�@外からお参りするのもいいのですが、出来ましたら本堂に入り参詣されることをおすすめします。本堂の扉が開いていない時は、隣にある社務所を訪ねて下さい。
�A本堂を入って向かって左側にある「鬼子母神様」が子宝祈願の神様です。お祭りしている周囲には、子宝祈願が成就された方がお礼に納める小さな着物が飾られています。
�B鬼子母神様にお線香を差し上げて、お祈りしてください。ろうそくの火など火気は必ず消してください。