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和歌(うた)の宿 わかまつやのお知らせ・ブログ
蔵王温泉 斎藤茂吉歌碑めぐり その9
更新 : 2018/12/26 23:13
やま峡に日はとつぷりと暮れゆきて
今は湯の香のふかくただよふ
(やまかいにひはとっぷりとくれゆきて
いまはゆのかのふかくただよう)
出典 赤光(大正2年) 場所 共同浴場下湯
上湯、川原湯、下湯という3つの共同浴場が蔵王にはありますが、そのうちの一つ、下湯共同浴場の前にある茂吉の歌碑です。
山峡に沈みゆく太陽と蔵王温泉の強力な硫黄の匂いがそれぞれ、とつぷりと、ふかく、という副詞で表現されていふのが印象的です。茂吉の心の中に何か深遠な内省や感傷のようなものが浮かんだのでしょうか。大正時代の蔵王温泉がどのようなものであったのか、調べてみたくなりました。
蔵王温泉は今も昔も、非日常の世界だったのでしょうね。
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