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MIMARU(ミマル)京都 西洞院高辻のお知らせ・ブログ
【元観光ドライバーが教える京都話】〜五山送り火編〜
更新 : 2022/7/20 15:53
【元観光ドライバーが教える京都話】〜五山送り火〜です。
祇園祭の前祭も終わり、京都も比較的落ち着いてきております。
これから夏休みということもあり、平日でもお客様がコンスタントにお越しいただいておりますが、
京都の次のピークはお盆になります。
京都のお盆と言うと、やはり見どころは「五山送り火」ですね。
8月16日の夜 お盆の最終日ということで、京都の5つの山では送り火が行われます。
現在では「大」、「妙・法」、「舟形」、「大」、「鳥居形」と5つの山に6つの灯りが灯るのですが、
この文字や形は何を表しているのかご存知ですか?
こちらについては諸説あるので、正解はないのですが、この諸説あるうちの私の好きな説をご紹介致します。
まず、お盆と言うのは極楽(天国)にいらっしゃるご先祖様が現世に戻ってこられる日です。
そして、この五山送り火はお盆の最終日に行われ、ご先祖様が極楽(天国)に戻られる日です。
今は街中にも灯りが多くありますが、昔は夜は灯りがあまりなかったため、光を照らすことにより
ご先祖様が道に迷わずに極楽に帰れるように始まったものです。
ではこの文字や形についてですが、
まず2つある「大」の文字ですが、これは人を表しています。
銀閣寺近くにある「大」は男性、金閣寺近くにある「大」は女性を表しています。
そして「妙・法」と言うのは、漢字ですので中国からやってきた文字ですが、
こちらは同じく中国からやってきた仏教を信じている人を表しています。
そして「鳥居形」は日本古来から信仰されている神道を信じている人を表しています。
最後に「舟形」は、船でやってきた宗教、つまりキリスト教やイスラム教といったその他の宗教を信じている人を表しています。
どの宗教にも極楽(天国)というのが存在しているため、仏教を信じている人でも、神道を信じている人でも、キリスト教やイスラム教といった宗教を信じている人でも、男性でも女性でも無事に極楽(天国)に帰れるように灯りを灯しているそうです。
今年は曜日の兼ね合いで、8月16日はなかなか宿泊するには厳しい曜日になっておりますが、
ぜひ京都の夏の風物詩を見に京都にお越しいただければと思います。
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