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MIMARU(ミマル)京都 西洞院高辻のお知らせ・ブログ
【元観光ドライバーが教える京都話】〜清水寺編〜
更新 : 2022/8/20 21:17
【元観光ドライバーが教える京都話】〜清水寺編〜です。
本日は京都で一二を争う観光地 清水寺についてです。
清水寺に向かう時に、お土産物屋さんが立ち並ぶ参道を通ると写真のような仁王門が出てきます。
その階段の手前には狛犬が鎮座しています。
大抵のお寺や神社の狛犬は、口を開けている「阿形」と口を閉じている「吽形」で対になっています
しかし、清水寺では2体とも口を開けている「阿形」なのです。
これは何でなんでしょうか??
本来の狛犬の意味としては、お寺や神社を護るという意味の他に、
口の開けているものは「生命の誕生」、口の閉じているものは「死」を表します。
古来から赤ちゃんが生まれたら子供の名前をお寺の住職さんに付けて貰うためにお寺に行き、
人が亡くなったら、お寺に埋葬してもらうといった形でお寺では人の誕生と死に深くかかわってきました。
なので、多くのお寺では口の開いているものと閉じているもののが対にになっているのですが、
清水寺の狛犬は両方とも開いているということは・・・
清水寺にお参りに行くと死なない・・・ということになりますね。
実際生きとし生けるものには寿命があり、死なないということはあり得ないのですが、
これは輪廻転生といって、人として死んでしまっても、何かに生まれ変わるという意味があります。
実際に清水寺の境内には胎内巡りという模擬輪廻転生があるのですが、そういったことで、
清水寺をお参りすると、輪廻転生され生まれ変わることが出来ると言われています。
ちなみに清水寺の参道に通称「三年坂」と呼ばれる階段があります。
ここで転ぶと三年以内に死ぬと言われていますが、安心してください。
清水寺のお参りの前に転んだとしても、清水寺にお参りすれば、三年以内に死ぬということは無いのです。
でも逆にお参りをしたあと転んでしまうと・・・
でも安心してください。もしお参りあとに転んだとしても、三年坂の下にあるヒョウタン屋さんで
ヒョウタンを買えば、三年以内に死ぬことは無くなります。
というのもヒョウタンもヒョウタンの中で水がクルクル回るため、これも輪廻転生の1つとされています。
死ぬことへの回避事項が多い清水寺には、何か商売の力が働いている気配がしますが・・・
それは、それで良しとしましょう(笑)
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