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少年と長いカワウソのおはなし
更新 : 2025/8/2 18:33
皆様こんにちは、細川です。
この夏休みに出会ったお子様の可愛らしいエピソードをひとつご紹介。
とあるご家族がホテルに到着された際、一人の男の子のお客様がぬいぐるみを抱いて車から降りていらっしゃいました。
私:「こんにちは、何持ってるの?」
少年:「長いカワウソ」
私の心の声:
(長いカワウソ…。ということは、「長くないカワウソ」もいるってことなのかしら。私の持ってるカワウソのイメージってどちらかといえば総じて長いような気がするけど、興味深いわ。)
そのお子様、もうひとつ「タコ」のぬいぐるみもお持ちで、そちらはまんまるだったので
私:「じゃあ、こっちは『丸いタコ』?」
少年:「それは『タコ』」
(えぇ…タコはただのタコなのね、両者の違いはいったい何?つまり『長いカワウソ』の本質は「長い」という形容詞の方にあるんだわ。興味深すぎる!)
夏休みって、このようにお子様発信の“ワクワクを搔き立てられる楽しいお話”が伺えるので、たまらなく好きな季節です。
その後お夕食のお席で、お母さまから事の経緯を伺うことができ合点がいきました。
やはり「長いカワウソ」とは別の「カワウソ」ちゃんがおうちに居るのだそう。
「カワウソ」ちゃんは“おすわり”した格好のぬいぐるみだそうで、先にそちらをお迎えした際に「カワウソ」とお名前が付き、その後(1週間前)に水族館から新たにご家族にお迎えした当該カワウソぬいぐるみについて、お呼び間違いにならぬよう晴れて「長いカワウソ」ちゃんと命名されたのだとか。
なるほど〜!
物語の背景は、やはりお話を深く伺ってみねば分からないものですね。
もう、これだから夏休みはやめられない!!
まだご自分だけで旅の出来ない小さいお子様方にとって「旅行」は正に大冒険。夏の大冒険に「誰を連れて行こう」「何を見せてあげよう?」お子様方が旅にお連れになる数々の宝物たちは、そんな優しい愛情と、共に過ごした楽しい時間に満ちています。
いつかもっと大きくなって、小さい頃に一緒だったおもちゃやぬいぐるみをお持ちにならなくなったとしても、きっと「大切にしたすべて」がちゃんと心の中に残って、その先もずっとずっと一緒に旅をするでしょう。
来てくださってどうもありがとう。
大事な宝物と一緒のお子様方の旅が、今日も素敵なものになりますように。
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