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鯛せんべいの由来
更新 : 2017/3/9 17:27
外房の名物土産の1つ『鯛せんべい』。
鯛せんべいが鯛の形をしているのには理由があるんです。
まず、日蓮宗の開祖である日蓮聖人が祖父の供養のために小湊(現在の安房小湊)へ帰られた時に、海に向かって祈りを捧げ、何妙法蓮華経のお題目を書かれました。すると波の上にその文字が現れ、それと同時に無数の鯛が集まり、その題目を食べ尽くしてしまった。それを見た村人達は、以来鯛を聖人の生き姿と考え信仰し、殺傷禁断の聖地として、数百年餌をやり守り続けてきたという伝説があります。
その伝説に因んで、大正時代に古湊町内に住んでいた鈴木貞作さんという方が昔からの観光地に相応しい銘菓をと提案し、「小湊名物 元祖 鯛焼煎餅」として作られたのが鯛せんべいの始まりです。
なぜ煎餅にしたかというと、先ほどの伝説にもあるように、鯛は聖人の生き姿として信仰されているため、禁漁です。せめて、形だけでもと考え出された結果が煎餅だったのです。
当時は、小麦粉に砂糖を加え、鱗に見立てた白胡麻をまぶして焼いていたそうです。後に口当たりを良くしたり、見た目をより鯛らしく試行錯誤を繰り返し戦後現在の姿に落ち着いたそうです。
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