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源泉掛け流しの宿 七滝温泉ホテルのお知らせ・ブログ
洞窟風呂、40年経て日の目 七滝温泉ホテルが再生
更新 : 2015/5/30 14:29
河津町梨本の七滝温泉ホテル(桜井泰次社長)がこのほど、宿から約200メートル離れた河津七滝の河津川河畔に天然の洞窟風呂を開設した。約40年前に造られながら、オープン前に大雨被害で土砂に埋まり、復旧工事もされずに放置されていた“幻の露天風呂”。40年の歳月を経て日の目を見た風呂は野趣たっぷりで、家族連れなどの人気を集めている。
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かに滝橋たもとの河津川右岸に整備された風呂は奥行き約8メートル。溶岩の岩盤に覆われた洞窟を利用した岩風呂で、清流のせせらぎと景観を楽しみながら入浴を楽しむことができる。もとは峰温泉にあった旅館「菊水館」(廃業)が別館として風呂と関係施設を整備したが、オープン前に大雨による河川増水で洞窟が土砂に埋まり、買収によって土地と源泉の所有権が七滝温泉ホテルに移ったあとも復旧工事が行われずに放置されていたのだという。
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洞窟風呂の再生は、同ホテルの上村和正専務(48)が、周辺の温泉旅館などに供給してもなお余剰のあった源泉の有効活用と、ホテルの新しい目玉施設として計画。仕事の合間に自らスコップで土砂をかき出し、古い小屋を移築して脱衣所にするなど、コツコツと手作業で1年かけてオープンにこぎ着けた。
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火山活動が造り出した洞窟は自然の造形そのままで、風呂からのぞむ河津川の心地よいせせらぎ、渓流の景観も抜群。設備の関係で日帰り温泉としては広く一般開放できない事情はあるが、宿泊の家族連れやカップルには人気で「七滝より楽しめた」と喜ぶ人もいるという。
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上村専務は「河津七滝はジオサイトになっており、伊豆半島ジオパークを感じることができる風呂になっている。今後も河川増水で土砂が流れ込んだりする恐れはあるが、自然の景観を損ねることのないよう手直しをしながら良い風呂にしていきたい」と話した。
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河津町梨本の河津七滝
ヤフーニュース、伊豆新聞より
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