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伊香保のろ天風呂〜日本ぶらりぶらり〜山下 清著
更新 : 2012/5/17 15:16
東京の本屋で本を探していたとき、たまたま山下 清画伯の
「日本ぶらりぶらり」という本(ちくま文庫)を手に取り、
その独特の画風と、画風以上に特徴的な文章に惹かれて購入しました。
その中に「伊香保のろ天風呂」という話が載っており、当時の伊香保の露天風呂が
どういう感じだったかがのってましたので一部抜粋してご紹介します。
@「この夏ぼくは、伊香保や草津の温泉にいってただで入れるろ天風呂へ行って・・・」
この頃伊香保の露天風呂は無料だったようですね。
今は
A「しばらく歩いてゆくと湯の中であばれている音がしたので、・・・」
子供が風呂で暴れるものなのは昔も今も変わっていないようです。
むしろ昔の子供の方がよりやんちゃな印象が後の記載より伝わってきます。
B「子供でも大人でも女でも皆入っているので、・・・」
伊香保の露天風呂は混浴だったんですね!!
今はもちろん男女別になってます。
C「温泉の色は茶色で土で汚れたような色をしている」
これはいまも変わっていませんが、汚れているという風にネガティブに考える人はかなり減ってきました。
温泉本来の価値を認識してくれるお客様が増えてきています。
ありがたいことです。
その後山下 清は近くにいた人と温泉って銭湯とどう違うのかという話をするのですが、
相手の方は非常にわかりやすく温泉の効能を説明する記載が続きます。
他にも東京の一番高いホテルに泊まって(普段は宿泊せず野宿する清だったが。。。)
河井寛次郎の作品が飾ってあって、河井寛次郎作の茶碗を京都でうっかり割ってしまって
もったいなかったなあ、というような今で考えたら冷や汗もののエピソードありでかなり興味深い。
ようやくさわやかな風を感じることができる季節になりました。
新緑の時期はあまりお客様も多くはないのですが
かなりゆっくり快適に過ごすことのできる時期になります。
山下 清も堪能した伊香保に是非お越し下さい。
伊香保露天風呂
大人 450円 子供200円
毎月第1・3木曜日休み
電話 0279-72-2488