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出雲・玉造温泉 白石家のお知らせ・ブログ
神話博しまね『古事記と日本書紀』
更新 : 2012/3/1 9:07
『日本書紀』は720年(養老4)に完成した歴史書です。
『古事記』の成立から8年後のことでした。
天武天皇(てんむてんのう)が、
治世晩年の天武681年(天武10)に
「帝紀(ていき)」および「上古諸事」の編纂を
川島皇子(かわしまのみこ)や
忍壁皇子(おさかべのみこ)らに命令しました。
およそ40年後の720年に
舎人親王(とねりしんのう)が
元正天皇(げんしょうてんのう)に、
その完成を奏上(そうじょう)しました。
『日本書紀』は、30巻と系図1巻からなり、
「天地開闢」から持統天皇(じとうてんのう)までを扱っています。
『古事記』と『日本書紀』に描かれる神話は、
大きな話の流れが同じであることから、
「記紀神話」とも呼ばれていますが、
細部を比較すると、両者には大きく異なる部分があります。
これは『古事記』と『日本書紀』では
編纂する方針が異なっているためで、
『古事記』は、天皇の国土の支配や皇位継承の
正当性を国内に示す目的で、
『日本書紀』は、唐(とう)や新羅(しらぎ)などの
東アジアに通用する正史を編纂する目的で
編纂されたとする説が一般的です。
両者を比較することで、
より具体的な古代国家を知ることができる、
古代史研究の重要な基本的史料となります。
『島根県』『玉造温泉』『山陰・縁結び』