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出雲・玉造温泉 白石家のお知らせ・ブログ
古事記の神話:アマテラスとスサノオB
更新 : 2012/3/18 9:00
<第二章>天の石屋:前編
スサノオ神は、アマテラス大神に
「私の心が清く明らかだから、私の生んだ子はたおやかな女神でした。
この結果から申し上げて、わたしの勝ちです。」と言って、勝ちに乗じ、
アマテラスが営む田の畔(あぜ)を壊して、その溝を埋め、
また大嘗(おおにえ)のお供え物を供える御殿に屎をまきちらしました。
それにもかかわらず、アマテラス大神はスサノオ神を咎めずに
「屎のようなものは、わたしの弟が酔って吐き散らしたものでしょう。
また畔を壊し、溝を埋めたのは、土地がもったいないと思って、
わたしの弟がしたことでしょう。」と、スサノオの行いをかばいましたが、
やはりスサノオの行いは、止まないどころか、ますます悪くなるばかりでした。
ある日のこと、アマテラス大神が慎み清めた服殿(いみはたや)で、
天の服織女(はとりめ)に神御衣(かむみそ)を織らせていた時、
その服殿の天井に穴をあけて、高天原の斑(ふち)入りの馬を逆剥ぎに剥いで、
その穴から落とし入れた時に、服織女(はとりめ)がそれを見て驚き、
横糸を巻いていた機織りの道具で身体を突いて、死んでしまいました。
それを見て怖ろしいと思った、アマテラス大神は、
天の石屋の戸を開いて、その中に隠れてしまいました。
すると高天原はすっかり暗くなり、葦原中国も真っ暗になってしまいました。
すると大勢の神々のざわめく声が満ち、あらゆるわざわいが起るようになりました。
このため八百万の神々が天の安の河原に集まり相談しました。
そこでタカミムスヒ神の子のオモヒカネ神に、
アマテラス大神を天の石屋から出すには、どうしたらいいか考えさせました。
オモヒカネ神は、まず常世の国に住む長鳴鳥を集めて鳴かせました。
それから、天の安の河の上流にある堅い石を取り、
天の金山の鉄を取って、鏡を作らせました。
また勾玉を数多く連ねた長い長い玉飾りを作らせました。
『島根県』『玉造温泉』『山陰・縁結び』