宿番号:337640
あだたらの宿 扇やのお知らせ・ブログ
大浴場工事無事終了しました♪
更新 : 2011/3/4 18:46
前回の宿ログでお知らせしました「大浴場(露天風呂)」の改修工事が無事終了いたしました。
この期間中は休館などで皆様には大変ご迷惑をお掛けいたしました!
この岳温泉の温泉は「酸性泉」という名の通り、そのまま酸性が強い温泉です。
(肌あたり自体は「引き湯」の途中で湯揉みされて、とっても柔らかです)
これが殺菌力にもなり、お肌などにもとても良く効くのですが、施設の管理にはなかなか面倒なものがあります。
多くの種類の石や土、金属などは時間をかけて溶かしてしまったり、木を黒くしてしまったりします。
今回は、排湯の際に僅かに漏れて、少しずつ侵食されてきていた露天風呂などの下の土台の補強、それと風呂桶の補修を致しました。
暖かくなってから、ということで3月を工期に設定したのですが、何故か2月末がとても暖かく、工事期間に限って雪がちらつくという結果になってしまいました。
寒い中、頑張って工事に携わって下さった関係者の皆様には本当に感謝が尽きません。
おかげさまでこの岳の泉質は本当によくお褒め頂きます。
折角の自然の恵みであるこの温泉をこれからも皆様に気持ち良くお使い頂きたいと思っております。そのためにも極力ご迷惑をおかけしないよう努力しつつ、機会があれば改善していく予定でおります。
これからも、どうぞ扇やを宜しくお願いいたします!
ちなみにちょっと昔のお話をひとつ。
私の祖父が若い頃、お客様にもっと豪華なお風呂を楽しんでいただきたいと思ったそうです。
祖父は人が喜ぶことをするのが大好きな人でしたので、色々考えた末に「大浴場の浴槽を大理石で作ってしまおう!」と、当時でもかなりの金額を投じて作ったそうです。
ですが、もうお気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、大理石は酸にとても弱い石です。
PH2.48という強い酸性泉の力で、あっという間に溶けてしまったそうです。
それであまりに気落ちした祖父は、もうすっかり旅館業から手を引いてしまったと聞きます。
祖父はその後地元の郵便局の局長を長く努めさせて頂きました。
今では笑い話になっていますが、当時の祖父の落ち込みはかなりのものでしたでしょうね。
そんなすごいパワーを持つ、岳の温泉を皆様も是非ご利用になってみてくださいませ!