例年、早い年は6月の後半よりその美しい飛翔を見ることができるホタルは、昔はどんな水辺でも見ることができるポピュラーな虫でした。
開発が進んだ近年では、綺麗な清流と、そこに住む餌となるカワニナが豊富な河辺でしか見ることができなくなってしまいました。
(カワニナはとても小さなタニシであり、ホタルの幼虫の餌となります。新潟県内、特にこの辺りの地域ではアルファベットのBに似ていることからびーのじなんて名前で子供たちが呼んでいます)
当館周辺には、山に積もった雪解け水が長い時間を掛けて染み出した美しい清水が流れております。水路を整備して田んぼへと引かれているこの清流は、甘くてもっちりとした美味しい南魚沼産コシヒカリを育てる上で、またそんなお米を仕込んだ美味しい日本酒を作るうえで欠かせない水となっています。
そんな清流には毎年、夜になると美しいホタルが舞い、田植えを終えた田んぼの上で求愛の光を点滅させる幻想的な光景が浮かび上がります。
当いろりあんより徒歩5分ほどの場所でも、毎年美しいホタルの舞を見ることができます。
ホタルの光は一晩中灯っているわけではありません。一番多く見られる時間帯が、夏の長い昼を終え、太陽が沈んでから19時〜20時前後の間となっております。
例年ホタルの舞う場所は変わります。運が良ければ当館の露天風呂より、遠くホタルの輝きがお楽しみ頂ける年も……
夏の夕涼み、のんびりと宿の側を歩きながらホタルを探す優雅な時間。暑いばかりではない日本の夏の原風景を楽しみに、一度いらしてみては如何でしょうか?
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ホタル観賞…ホタルの出始める季節より、19:30頃から見ることができます。自然のものですので日によって見られる時間や数、場所などが限られております、当館へご到着後、スタッフまでお気軽にお尋ねください。