そしてやらかしてくれる。

レオナ君は手間いらず.netという、じゃらんや楽天などの予約サイトの提供室数を一元管理するサービスを提供している会社の人。

これを利用することによってダブルブッキング等の心配がなくなり、お客様も私も安心安心となるはずだったのだが・・・

こともあろうに私がお得意様からの電話予約で止めていたお部屋を空けてくれる。

要するに今、うちをご予約いただいているお客様の中には、ダブルブッキング状態の方が数組いらっしゃる。

土下座じゃ済まないぞ、レオナ君。

まあ、済まないといっても私は明日、お客様に土下座してまわるしかない。

とことん損な役回りだが、社長の仕事なんてそんなものだから、それは仕方がない。

本来損害請求すべきところだが、会社には黙っててやるから恩に着ろ。

ここではいつもふざけ倒している私だが、こうしたお客様に対するご迷惑の掛け方はさすがにありえないので、死ぬ気で心よりお詫びさせていただく。

それにしても私の周りには、レオナ君にしろエバラ君にしろなおやす君にしろ、どうして粗忽者ばかりこんなに集まる？　私のせいか？

類が友を呼んでいるんだったら仕方がない、要するに私が悪い。

とにかく私の謝り方を見ていろレオナ君。

とことん情けないことを言っているような気もするが、こういう時にこそ礼節の真価が試されるはず。

私も勉強、君も勉強。

とにかく何の関係もないお客様を巻き込んでいるのだ、責任は重い。