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古宿 花長園のお知らせ・ブログ
純源泉露天風呂の作り方
更新 : 2012/5/20 12:19
源泉温度 84℃,、気温 20数℃。
この条件で、源泉100%の露天風呂を作ろうと思うと、時間は十数時間かかります。
やり方は、ただひたすらちょろちょろちょろちょろお湯を落としていくだけ。熱湯が冷める速度とのバランスをとりながら、蛇口から出す湯量を調整します。
これを間違うと、お笑い熱湯風呂になったり、水風呂になってしまうので、細心の注意が必要です。
ここで、あまりに時間がかかるのにイライラして、水を混ぜようなどと思ってはいけません。確かに水を混ぜれば2、3時間で出来上がりますが、温泉が薄まり、台無しです。
果汁30%のジュースでも、十分に美味しいということであれば良いのかもしれませんが、今作ろうとしているのは、果汁100%のストレートジュースなので、ここは我慢が必要です。
さて、湯温に関してですが、これは入れ始めは、熱いです。この段階では湯が冷めるのに十分な時間が経っておらず、思わずあぢぢぢぢなどと叫んで、湯を細めたくなりますが、ここは湯船いっぱいにお湯がたまったところをイメージしつつ、じっと耐えましょう。
一定のセッティングが出来てしまうと、風呂の作り手はとたんに暇になります。洗濯機が回るのを見るのが好きな人は、ここで馬鹿のように口をぽかんと開けつつ、お湯を眺めていてもいいですが、残り時間は十数時間もあり、さすがに限界がありますから、この際別のことをして時間を潰しましょう。
この際にやることは、別に自由です。別の仕事をしていても構いませんし、パチンコに行く、ゲーセンに行く、近場であればちょろっと観光に出ても構いませんし、寝ていても構いませんが、旅に出ることだけはやめましょう。
湯を入れ始めてから5、6時間経ったら、最初のチェックに入ります。この段階でも湯は最初ほどではないにせよ熱いですが、出来上がりのイメージに合わせましょう。もしこの段階で適温で出来てしまっていた場合、出来上がりはぬるくなりますから、湯を出す量を太めましょう。
その後、数時間おきにチェックに入ります。
さて、十数時間が経ち、湯船から湯が溢れ出るようになれば出来上がりです。
それまでのチェックに怠りがなければ、この段階では適温になっているはずですから、後は特にやることがありません。
湯を出す量は極端な気温変動がない限り、適温を保つはずですから、そのままにしておきましょう。
それではお入りください。
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