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「夜」の天文館♪
更新 : 2010/10/22 22:51
南九州一の繁華街「天文館」。
「てんもんかん」という名前は鹿児島の街の有名な名前ですが、実は、「天文館」という地名は存在しません。
これほど多くの人に知られている「天文館」。ですがてんもんかんという地名はありません。
不思議な話ですが、いわゆる俗称というか、通称で「天文館」は存在しています。
遡れば、江戸時代、島津重豪(第25代薩摩藩主)により、「明時館(天体観測や暦を研究する施設)」を建設したことによります。この明時館は、別名「天文館」と呼ばれていました。
そこから始まる天文館の歴史。
様々な変容を遂げ、現在に至る「商業地域」として現存しています。
地元鹿児島の人でも「ここから」「ここまで」が天文館という確定がなく、本当にあいまいな範囲で「天文館」は存在します。
各人それぞれにもつ「天文館」の範囲。
範囲を狭めると「天文館アーケード」を中心とする一帯になりますが、その範囲が広くなると、「山形屋」や「文化通り」「天文館公園周辺」や、南洲館を含め「テンパーク(中央公園)」付近まで該当します。
本当に広い範囲になるので、面白いことに「昼」の天文館と「夜」の天文館に分けられることもあります。
「山形屋から「テンパーク」「天文館アーケード」を中心とする一帯が「昼の天文館」。
「文化通り」を中心とする一帯が「夜の天文館」。
昼と夜の二面性を持つ不思議な街「天文館」。
その名称もさることながら、奥の深い実態を楽しむのもまたいいものです。