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伊香保姫
更新 : 2011/6/12 17:54
本格的に梅雨入りした伊香保温泉です。
今日の写真は霧の榛名。
もう6月なのに、梅雨の時期の榛名は寒いです…
厚手の上着とかウィンドブレーカーを着てしっかり防寒対策をしたほうが無難かも…!
さてさて、この霧の榛名。
群馬県にある様々な伝説の始まりの地でもあります。
群馬県の神様などの伝説に出てくるお姫様の多くは、この榛名湖に入水し、
神様になったり竜神になったり。
「伊香保姫」「藤波姫」「長野姫」「腰元ガニ」などなど、榛名湖だけでも様々の伝承があるのです。
その中でも今回は伊香保の名、「伊香保姫」の大体のあらすじのご紹介。
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昔、高野辺左大将家成という栄達をきわめた公卿がいました。
無実の罪を着せられて流罪となり、奥方と共に上野国勢多郡深栖郷(現在の粕川村深津)に若君一人・姫君三人を儲けます。
流刑後、この土地で妻を亡くした家成は、後に後妻を迎え、姫ももう一人儲けます。
ですが、継母は先妻の娘たちばかりを可愛がっていると嫉妬し、三人の姫君の殺害を企てます。
兄や姉が攻められたことを嘆き悲しんだ伊香保姫は湖に身を投げてしまいます。
そして姫の後を追って侍女たちもまた、湖に身を投げます。
姫は湖の神の遣い(伊香保大明神)に、侍女たちは榛名湖の蟹に姿を変えます。
榛名湖の水の量が増え続けているのは、姫が嘆き悲しみ続けているから、
湖に落ち葉がないのは、侍女である蟹たちが木の葉をせっせと取り除いているから、
と言われています。
………
…諸説ありますが、伊香保姫や榛名湖の姫君たちにはこういった悲しいあらすじが多いようです。
伊香保姫は絵本などにもなっているので、伊香保や榛名の散策をする際、ちらっと思いを馳せてみて下さい
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