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NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」にちなんで・・A
更新 : 2016/9/30 23:49
井伊谷(いいのや)のある引佐(いなさ)町のとなりの細江町の中川というところに、「服部小平太」という人の墓があります。
「はっとりこへいたってだれ?」と思う人ですが、戦国時代好きなら意外と知っている人も多い名前だそうです。「桶狭間の戦い」で「今川義元」を討ち取った毛利新介・服部小平太のふたりのうちの一人だからです。
「桶狭間の戦い」は戦国史で最も重要な戦いのひとつで、井伊家も中心的な人物を何人も失って、おかげで直虎もとんでもなく不幸になりました。そういう戦いで最も大きな首勲をあげた人はどれほど出世できたのか。このお墓がそれを示しています。
実はこのお墓のあるあたりは重要な交通の要所のひとつで、おそらく大河ドラマでも何度か出てくるであろう「刑部(おさかべ)城」というのもここに建っています。「本能寺の変」で織田信長を討った足軽の名前、「沖田畷の戦い」で肥前の熊を討った鉄砲足軽の名前、「山崎の戦い」で明智光秀を討った農民の名前がほとんど知られていないことと較べると、刑部郷という肥沃な土地の領主となった服部小平太は、かなり出世した方だと思います。
……とかいいながら、桶狭間の戦いで今川義元を討った服部小平太と、徳川家康から刑部郷を与えられた服部小平太は、同じ名前で親戚だけど実は別人であるそうです。織田信長の家来がいつのまにか徳川家康の家来になっていることが、よく考えたらおかしい。「本当の」服部小平太も「偽の」服部小平太も、有名な服部半蔵の一族だそうです。
でも、この「別人の」服部小平太は家康に従ってそこそこ武勲を挙げたのですが、最後に「桶狭間の戦いのせいで不幸になった地元の人」に怨まれて付近の坂道で襲われ、亡くなったという伝説があります。偽物の小平太は、自分が桶狭間の小平太ではないということを、わざと自分から否定してなかったみたいですね。(そして命を失った)
こういう変な人がもし大河ドラマに出てきたらおもしろいだろうな、と思います。細江町の気賀には他にもこういう人が何人かいます。ムロツヨシさんが演じる「瀬戸方久」という人もそういう中の一人です。
お墓の前の広場に、変な形の遊具がありました。これはどうやって遊ぶんだろう?
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