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ホテルリソル札幌 中島公園のお知らせ・ブログ
「気軽に2025年のひのでを味わう」
更新 : 2025/1/7 17:13
札幌駅や大通りにあった馴染み深い建物が建て替えられ始め、少しずつ記憶から消えていく寂しさを感じながら混雑している街を歩く。
札幌は東京や大阪と言った街とは違い、商店街や飲食店、それがまとまったエリアも多くなく、その商店街や飲食店がなくなると他に変わりがなく、楽しみの一つであった私の選択肢がなくなるのです。
だから、少しでも楽しみが残っていけばと思います。
地下鉄大通。
全ての駅が集合して利便性の高いのは勿論、商業施設・会社・飲食・娯楽を目的とした人たちが多く集まる中、程よい甘い香りを感じる事がある。
その香りが年末年始はパフェづくりでゆっくりお正月を楽しむ料理も食べていないと思いださせてくれる。
「ひのでそば」に誘われる。
昔から蕎麦をすする人の後ろ姿の光景が当たり前のように感じるし、どこか安心感もある。
1971年創業であれば、構内や地下街の風景は変わっても、多くの人の心に留まっているのでしょう。
混みあうカウンターに出されたコップの水。
一味はすする人同士の共有と譲り合い。
オープンキッチンで役割分担に無駄がないだけではなく、そばを待つお客さんにも一声かけるスタッフの姿。
カウンターに置かれた、天玉そば(470円)。
勿論、立ち食いのスピード感だけではなく温かみもある心地よいリズム。
今時、この値段ですする事ができる蕎麦はあるのかな?
濃い目のつゆに気持ち多めの一味をかけてすする一口は、美味しさと安心感がある。
少しくずれるまで待って食べる野菜天、一緒に食べる玉子。
満足度も高い一杯です。
以前は立ち食いそばは市内に数店舗あったはす。
狸小路の旧ラルズの地下やススキノの地下鉄駅、そばじゃないけどススキノにはうどん屋さんがあったりと、気軽に満足できるこういうお店が少なくなってきたので、気軽さや美味しさだけで続く事を願うだけではなく、寂しくさせて欲しくないと勝手に思います。