ほのぼのするお宿　湯のやど　楽山のお知らせ・ブログ

今月の特選素材
「山の幸」裏磐梯より　裏磐梯の佐藤さんちの、じゅんさい

じゅんさいは葉ではなく、まわりのプルンといた「ヌラ」が命。
こんなにプルプルしています。
「まだ採れはじめだからヌラが少し弱いの。
じゅんさいの葉っぱが沼一面になることが一番いいとき。
その頃のジュンサイはもっとヌラが多くてのど越しがいいんだよ」
おばあちゃんが教えてくれました。
じゅんさいは葉っぱの下にある「芽」の部分を採ります。
それが大きくなると葉っぱになるんです。

ここではじゅんさいを採ったら自分の家で処理をしています。
「採った日に大きな鍋でじゅんさいを煮て、その後水につけるの。
次の日には水が真っ黒になるんだよ。
水を替えながら２，３日すると水がきれいになるんだよ。
そしたら出来上がり。

じゅんさいは茹でないとヌラがでないからね。
生をじゅんさいを買ってもこのヌラはないんだよ。

あとは芽の大きさで一番いい小さいのと中くらいのと、葉っぱになってしまった大きいのに別けて、それを一個一個瓶詰めにしておわり。
瓶に詰めるもの手作業だからね。
時間はかかるんだよ」

じゅんさいを採るから瓶詰めまで全ておばあちゃんとお母さんの仕事だそうです。
本当に手間暇がかかっている！

「うちのじゅんさいの瓶を最後まで使うとわかるけど
水一滴はいっていないからね」

おばあちゃんが誇らしげに口を添えてくれました。
この手間で出来上がったじゅんさい。
一度食べたら他のジュンサイが食べられなくなります。