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ゆとりの宿 山村別館のお知らせ・ブログ
『東山魁夷が求めた日本の海』
更新 : 2012/11/12 11:22
「青海島」は、国の名勝および天然記念物に指定される北長門海岸国定公園を代表する景勝地です。日本海の荒波で浸食された断崖絶壁や洞門、数多くの奇岩怪石などが連なる海岸線は「海上アルプス」と称されています。
青海島自然研究路を船越側から標高約40mのところまで登っていくと、眼下に様々な形の岩礁が散らばった光景が見えてきます。岩礁の数が多いところから「瀬叢(セムラ)」と呼ばれ、故東山魁夷画伯が描いた皇居宮殿長和殿波の間の大壁画「朝明けの潮」と奈良唐招提寺の襖絵「濤声(とうせい)」のモチーフとなったポイントです。
画伯は、日本の海のイメージを求めて1年間をかけて全国の海を巡り、ここ青海島の「瀬叢」に辿り着いたといわれています。
画伯にとって、日本の海のイメージは、青海島のこの風景だったのかもしれません。
(写真は2012年11月3日撮影)
文章・画像とも長門市観光課 中谷 信浩さんのFacebookからの引用です