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宿番号:346764

明治43年創業。朝夕のお部屋食、2つの源泉に癒される老舗旅館。

伊東温泉
<電車>JR伊東駅より徒歩12分、又は車で3分/<車>東名厚木IC→小田原厚木道路経由→国道135号線、約90分

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  • 野天風呂浴槽にささるこの丸太はなに?(続編)

    更新 : 2008/2/25 22:28

    (前回からの続き)この丸太は、野天(露天)風呂浴槽の“湯温センサー”の
    プロテクターの役割をしています。なぜ丸太なのか?

    このお風呂の泉質は塩化物泉、海水に似た塩分を多く含んでいます(実際は岩塩)。
    そのため、鉄などはすぐに腐食してしまい、たとえステンレスでも非常に弱いのです。
    また、みなさん裸で入る場所ですから、「角」があってもいけませんし、まして
    この野趣あふれる雰囲気には塩ビ系のものも似合わないため、丸太を用いました。

    そして、この湯温センサー。
    前回もご説明した通り、このお風呂の源泉温度は54度あり、たいへん高温な為、
    湯滝より流し込む温泉の量で浴槽内の温度調整をしています。
    そこで、活躍するのがこのセンサー。

    もともと地下300メートルの源泉から引き上げるポンプの運転・停止は
    タイマーを使って制御していました。ただ、浴槽の湯温は、外気温や天候に
    よりその日その日の状況が変わるため、ほとんど毎日のように設定時間を
    変えなければならず、ある意味“勘”に頼る部分もあったのです。
    おまけに、運転開始をしたからといってすぐにお湯が汲み上がるわけでもなく、
    15分くらいのタイムラグもありました。

    そこで、昨年より導入したのがこのセンサー。特別に温泉を計るセンサーが
    あるわけでもなく、これはあくまでも工場内の水槽タンク等で使用する工業用
    温度センサーを代用。しかし問題はこの成分である塩分にあったため、なかなか
    適合したものが見当たらず、いままで導入に踏み切れなかったのです。

    そして、いつもお願いしている温泉掘削業者さんが大手工業用センサーメーカーの
    製品から、なんとか適応しそうなセンサー(わずか2種類のみ!)を探し出し、
    昨年、取り付けました。1本目は無残にもにも2週間でおじゃん。
    (20万円くらいの損!)塩分ですぐにボロボロ、やられてしまいました。
    “これがダメだったらあとがありません”と宣告された残りの1本が
    今のところ故障もなく稼動してくれています。

    この“湯温センサー”のおかげで、昨年の夏は熱すぎて入れないという状況
    からは回避できましたし、今冬もなんとか適温で皆さまにご利用いただいています。
    ただ、ここのところ湯滝は、全開。それでも浴槽が広いのと、高台にあるため
    その外気によってどうしても温度が下がることもあるのでご容赦を!


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