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グリーンリッチホテル京都駅南(本館・清采館)人工温泉二股湯の華のお知らせ・ブログ
伏見稲荷大社を歩く@瀬織津姫と天照大御神
更新 : 2024/2/16 19:44
伏見稲荷大社を歩く@瀬織津姫と天照大御神
言わずと知れた全国3万の稲荷神社の総本宮である、伏見稲荷大社。約26万坪の広大な敷地内には多くの摂社(主祭神と縁の深い神を祭る社)と末社(主祭神とは無関係の客分の神を祭る社)、そして神蹟(しんせき)と呼ばれる昔社だった跡地があります。跡地と言っても、お社や鳥居を作ってきちんとお祭りしています。
その神蹟の一つに荷田社(かたしゃ)があります。伏見稲荷大社の末社で、境内マップの間の峰(あいのみね)という所がそうです。殆どの人がお参りすることもなく、素通りしてしまうほど小さな社ですが、実はここには非常に重要な神様が祭られています。
創建は西暦1176年。そして主祭神は伊勢大神。伊勢大神とはあの伊勢神宮に祀られた主祭神のこと。つまり天照大御神(あまてらすおおみかみ)なのです。
なぜここに天照大御神が祭られているかは謎とのことですが、興味深いことに、毎年11月25日に荷田社で行われる火焚祭で唱えられる大祓詞(おほはらえのことば)に、瀬織津姫(せおりつひめ)という女性が登場します。
人々の穢れを大海原に運んでくれるというこの瀬織津姫は、記紀(古事記・日本書紀)にも記録が残されていません。唯一、大祓詞という祝詞の中にのみ登場します。
ではなぜ天照大御神が祭られている荷田社で、大祓詞が唱えられるのか?
それは瀬織津姫とは天照大御神の荒魂(あらたま)だからです。荒魂とは神様が持つ荒々しい側面のことです。(逆に人々に恩恵をもたらす側面を和魂と言います)
その天照大御神の荒魂である瀬織津姫が、なぜ荷田社で祭られているのかはわかりませんが、伏見稲荷大社と関わりの深い秦一族と何か関係があるのかも、などと勝手に想像しています。
●撮影GR