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◆親父のひとり言◆ 『日本の食文化は高水準』
更新 : 2012/3/6 12:31
日本人は、世界中でもすばらしい食感覚を持っている民族だと私は思う。
味覚感覚が優れているため、いろいろな料理を楽しめる素質を持っている。そのため、東京はじめ大都市では、各国料理のレストランがあり、洗練された料理が提供されている。洗練されていないと店は一年ともたず閉店になってしまうであろう。ヨーロッパには、駄目なほうで驚く日本料理店が多々あるそうだが、日本で逆パターンは通用しない。
二番目の娘がサンディエゴ大学に留学していた時のことである。
親なら娘の住まいくらいは確認しておくべきと思い、一人でとぼとぼ米国へ出かけた。サンディエゴはカリフォルニアのいいとこ取りをしたような所で、働くよりは遊んでいるほうが自然といった雰囲気の町であった。
以前、私は、東京の中華レストランで、なべ洗い、ドブ掃除など下働きを一年間させてもらったことがある。そのため、見よう見まねで何種類かの中華料理を作れる。
早速、娘のクラスメートを集め、私の手料理でホームパーティを開くことになった。食材を求めてスーパーに行ったが、とにかく安い。しかし、ロットも大きいので、山ほど買って、結局8.000円位の勘定になった。
得意の料理を五品ほど仕込み、仕上がる直前にクラスメートがぞろぞろと、娘の住まいを訪れてきた。私の頭は、みんな米国人と思っていたが、なんとバラエティに、米国人、スイス人、イラン人、中国人、四カ国5人、私たち日本人2人、合わせて五カ国7人の宴会となった。
一品出すたびに、美味しいと皆が言ってくれたが、最後に金髪で長身のアメリカ娘が講評を言ってくれた。「こんな美味しい中華料理は食べたことがない。味が全部ちがう!」残りのクラスメートも一同にうなずいた。「味が全部ちがう!」という表現には唖然として驚いたが、ゴマすりではないと受け止めた。
思えば、米国の普通のレストランで料理の種類別にメリハリのきいた味付けに出会ったことはない。今までの経験で、レストランガイドで探した店でも、ビンゴには中々あたらなかった。
時に日本人は、たまごかけご飯やお茶漬けで軽く済ますが、メインデッシュにもならない料理のだし汁や、一口で食べてしまう付け合せの食感にもこだわりをもっている。総じて、日本の食水準の高さは大したものである。