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季節のこだわりバイキングと美肌の湯の宿 仙渓園 月岡ホテルのお知らせ・ブログ
親父のひとり言 『訪ねて良し、食べて良し』
更新 : 2013/3/1 11:33
年に一、二回ではあるが、娘と東京出張が重なることがあり、昼か夜、一緒に食事をする楽しみができる。
この度は、午前中にフリータイムもあったので、かねてから行きたいと思っていた白洲次郎の武相荘を訪ねる事にした。
鶴川で下車し、駅から1q位あると聞いていたが、歩いて行く事にした。歩くという事は周りの景色が良く見え、その土地の情景に親しみやすくなる効果がある。駅からゆっくり15分ほど歩いて武相荘に着いた。
門をくぐると、左手の竹林が何とも言えない佇まいを醸し出している。家屋に入り、白洲次郎と正子の人となりを勝手に思い浮かべながら、各部屋を回った。
居間に入り、ふと壁を見ると、妙に引きつけられる絵が飾られている。
よく見ると、油絵で瓦が描かれている。しかも、右下に「地」のサインがあった。山形県出身の地主悌助の作品である。彼の絵が、美術骨董を知り尽くした白洲正子にも気に入られていたのかと思うと、とても嬉しい気持ちになった。
こんなこともあって、高揚した気分で旧白洲邸をあとにした。
町田市まで来てこのまま帰るわけにはいかない。
昼食は、町田駅近くの中華料理店「翠天府」に行く事にした。
この店は、宝塚の元トップスター平みちさんから娘が教わっていた店で、私の頭の中では、ずっと武相荘とセットになっていた。店には12時前に入ったので、客はまだ少なく、ご主人らしき人が注文の相手をしてくれた。
前菜のメニューに干豆腐の和え物があったので、皮蛋とともに即注文。人気の麻婆豆腐と豆苗炒め、酸辣湯、杏仁豆腐も注文した。
気分が良いので、最後にフカヒレまで大盤振る舞いしてしまった。昼からの御大尽ぶりに娘は一瞬びっくりしていたが、すぐに満面の笑顔になった。
干豆腐の和え物にはパクチーが合うと思い、おねだりをしてみたら、おおっと思うくらいの量を山盛りにして持ってきてくれた。それを前菜の上に全部のせてベトナム人のごとく食べてしまった。
私はフカヒレを注文する時、いつも餡を多めにお願いする。白湯ベースの濃厚な餡は、ご飯にかけて食べるとたまらなく美味しく、これがまた大きな楽しみなのである。気取らないで美味しく頂く。これが素直な生き方というものでなかろうか。
注文した料理は全て完食、大満足の半日であった。