ベニスを見て死ね。という言葉があるようですが、ここ、富山には東洋のベニス(の内のひとつ)と呼ばれる街があります。
それは、富山県射水市新湊！

…それって誇張でしょ？と言われるかもしれませんが、それは本場ベニスのカナル・グランデや、世界一美しいと称されるサンマルコ広場を含めてしまうからそう感じるわけで。
要するに、道路のように水路があり、船が停留し、川沿いに家々が立ち並ぶと、あら不思議。
ベニスの雰囲気が醸し出されるのです☆

屋根のある可愛らしい東橋や、内川をはしる遊覧船。夜になると煌めくステンドグラス橋に、水面に映る街灯の灯り。
お洒落なカフェも増えていますので、散策も楽しめますよ♪



とはいえ、この時期の新湊の話題といえばコレですね。


「新湊曳山祭り」
正式には放生津曳山祭といいまして、毎年１０月１日~２日に行われるこのお祭りは、江戸時代から続く放生津八幡宮の秋季例大祭です。
2016年１月公開の映画「人生の約束」で取り上げられたことにより、一躍知名度急上昇！

ちなみに、曳山供奉は１日、本祭は２日です。
県内最多13基の曳山を有しており、曳山供奉では、昼は「花山」夜は「提灯山」に装いを変えて町中を練り廻り、２日の本祭りでは、八幡宮にて全国でも珍しい築山行事が行われます。

見どころは、内川にかかる湊橋を渡る姿と、直角のカーブを２回続けて曲がるところでしょうか。狭い道幅、建物ぎりぎりを往く曳山は、港町の威勢の良い掛け声と相俟って、とても勇壮です。
映画も、新湊と曳山の魅力満載で、曳山祭りの様子と江口洋介さんの富山弁は一見の価値ありです。
もちろん、生の迫力が一番ですけどね。


ところで、「イヤサーイヤサー」の掛け声、これは謎の呪文ではありません。
彌榮(いやさか)という祝言葉で、「万歳」という意味が近いようです。
射水市はじめ、高岡市内の獅子舞等の祭りの際に良く聞く掛け声なので、高岡市民にとっても、耳なじみのある言葉です。ですので、聞くと少々熱いものがこみ上げます。

栄え、願う、祝いの言葉。
神事ですからね。祝詞のようですね。