12月、師走になりました。何かと慌ただしいこの季節ですが…
富山県の12月といえば！そう！「ひみ寒ブリ」！
「ひみ寒ブリ宣言」が12月1日に発表されました！


「ひみ寒ブリ宣言」とは

富山湾の定置網で捕獲された
6kg以上(昨年までは7kgでした)のブリを『ひみ寒ぶり』と認定し、
1本に1枚販売証明書を発行して統一の青箱に入れられて出荷されるブリの事を指します。
一定の漁獲量がないと発表されない為、漁港関係者の方々や飲食店では今か今かと待ちわびていたことでしょう。

今年は昨年より1日早く、9、10kg台を中心に14kgの大物もあったとのことです。
脂ののった寒ブリ！私も早く食べたい！


ところで、富山県の鰤にまつわる風習といえば。
富山では出世魚のブリにちなみ、その年に結婚したお嫁さんの実家から嫁ぎ先へブリを贈り、嫁ぎ先がその半分をお嫁さんの実家に返す(半身返し)という風習があります。
嫁ぎ先で慣れない娘への思いやりであるばかりでなく､ 出世魚ブリにあやかった娘婿の出世を願う親の気持ちの表れとも言われています。

大体10kg前後のものを贈るのが一般的。
その昔、みんなが魚を捌けたり、懇意にしているお魚屋さんがあったりしたら何の問題もないのでしょうが…
昨今、一般家庭に10kgクラスの魚が届いても大変ですよね。我が家だとフクラギでも持て余しそうです。
しかもこの風習、富山県内でも呉東ではあまり一般的ではないそうです。
石川県では近い風習があるようなので、こんなところにも加賀藩(富山県呉西)と富山藩(富山県呉東)の違いが現れますね。


脂のたっぷりとのったお刺身にお寿司！
さっと出汁にくぐらせてレアな状態で食す贅沢な「ブリしゃぶ」はこの時期にしか味わえません！

この時期富山にお越しの際は、是非とも美味しい寒ブリを食べてみてくださいね☆





写真提供：氷見市