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おすすめスポット【随心院(ずいしんいん)】
更新 : 2025/6/9 12:40
京都・山科の静かな住宅街に佇む随心院は、平安時代の才媛・小野小町ゆかりの寺として知られ、歴史と自然美、そして芸術が調和する魅力的なスポットです。真言宗善通寺派の大本山であり、創建は平安時代の991年。小町が晩年を過ごしたとされるこの地には、彼女の面影を今に伝える数々の史跡が残されています。
境内に足を踏み入れると、まず目を引くのが「化粧の井戸」。小町が身支度を整える際に使ったと伝わるこの井戸は、今も静かに水を湛え、訪れる人々に時の流れを感じさせます。また、彼女に恋い焦がれた深草少将が百夜通いをしたという伝説にちなんだ「文塚」もあり、恋文を埋めたとされるその場所には、切ない恋の余韻が漂います。
随心院のもう一つの魅力は、フォトジェニックなスポットの数々です。中でも圧巻なのが、「花の間」で花々に囲まれた襖絵「極彩色梅匂小町絵図」。京都のアートユニット「だるま商店」によって描かれたこの襖絵は、小町の生涯を4つの場面で表現したもので、鮮やかな色彩と大胆な構図が見る者を圧倒します。現在は写真撮影も可能で、訪問の記念にぴったりの一枚が撮れることでしょう。
また、表書院から望む庭園や、苔むした「洛巽の苔寺」として知られる中庭も、四季折々の風情を感じられる絶好の撮影スポットです。春には「小野梅園」に約230本の梅が咲き誇り、特に3月最終日曜日に行われる「はねず踊り」は、地元の少女たちが小町と深草少将の物語を舞で表現する幻想的な行事。薄紅色の梅と踊り子たちの衣装が織りなす光景は、まさに絵巻物のようです。
カラフルで可愛らしいお守りや絵馬も人気です。特に毎回切り絵などの意匠を凝らした限定の御朱印の時期には多くの人々が訪れます。
当館前の東山駅から地下鉄東西線小野駅で下車して徒歩5分とアクセスも便利で、30分程で到着します。歴史と恋の伝説、そして美しい自然とアートが融合する随心院。カメラ片手に、平安のロマンを感じる旅にお出掛けください。