六角堂は、飛鳥時代に聖徳太子によって創建されたと伝えられる由緒ある寺院です。太子が仏教の教えを広めるためにこの地で祈願し、六角形の御堂を建立したことがその名の由来とされています。境内には、太子が沐浴したとされる「太子堂」や、太子の像も安置されており、歴史の重みを感じることができます。

また、華道「池坊」の発祥の地としても知られています。境内には池坊の家元が居を構える「池坊会館」が隣接しており、華道の展示や体験イベントが行われることも。四季折々の花々が彩る境内は、まさに“生け花の心”が息づく空間です。花と仏教が織りなす静謐な雰囲気は、訪れる人の心を穏やかにしてくれます。

六角堂は、写真好きにもたまらないスポットでもあります。特に人気なのが境内中央にある「へそ石」。京都の“中心”を示すとされるこの石は、パワースポットとしても知られています。また、六角形の本堂を背景にした眺めや池に映る姿はSNSでも人気のシーン。春には桜、秋には紅葉が彩りを添え、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

可愛らしいハトがモチーフのおみくじやシックな銀杏お守りや、ここでしか味わえない抹茶チョコサンドも人気です。当館からは東西線烏丸御池駅を使って15分ほどですが、歩いても2ｋｍほどの道のり。鴨川を渡って観光スポットやカフェに囲まれたエリアですので、歩いて散策もおすすめです。歴史と生け花に触れる六角堂に是非お出掛けください。