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能舞台のある宿 風姿花伝 大和屋本店のお知らせ・ブログ
愛媛万葉苑
更新 : 2007/12/2 23:14
師走に入りました。あちこちの山々すそでも紅葉が見られます。
先日ご紹介した熟田津の碑のある護国神社境内の、愛媛万葉苑です。
今の時期は、苑内の紅葉が美しく見られる時期です。夏の時期は、うっそうと生い茂る樹木と、堀の中から出てくる蚊の餌食になりやすいので、草木の少しうち冬枯れし始めてる今の時期が良いかも知れません。中には、ところどころ立て札だけ名前表示が立っていてその実態姿のない植物もありますが、それはそれでどうかご愛敬・・ ^^; 植物も生きていますから、しばし冬支度をば。。
植物園管理は、ボランティア仲間の会員さんがお世話をされているそうです。
初めてここを知ったのは、高校の生物の授業で植物大好き先生に課外授業で連れられ訪れました。とても小規模な苑ですが、草木をめでながら苑内散策すると何となく万葉歌人になった気分を、ちょっぴり味わえるような気がします。
〜愛媛万葉苑紹介〜
昭和28年、八木繁一氏が中心となり、護国神社境内に、御霊を慰めるために「郷土植物園」として造られたのがはじまりである。
その後、園内に万葉集の傑作「熟田津の歌」の碑が建立され、それを契機として、一帯に万葉歌人の詠んだ植物を蒐集栽培し、昭和43年に『愛媛万葉苑』として開苑した。
「万葉集」4515首の歌の内約1500首に約150種の植物が詠まれている。本苑にはムラサキ、フユアオイ等の希少植物や、食用の粟、薬用の桔梗、和紙衣料の原料カジノキ、ミツマタのような日常的に有用な植物など100余種が植えられている。
苑内を散策しながら、和歌と植物を観賞することで、個人が植物に寄せた関心の深さ、観察眼の確かさ、大宮人の心のゆかしさ、古名と現代名の違いの驚きなど、各季節の味わいの中で、豊かな時間を過ごすことができる。