宿番号:355206
幾多の文人に愛されて
更新 : 2010/2/21 12:20
2月もあっという間に半ばになりましたね。
暖かくなったり、雪が降ったりと、本当にいろんな景色を見せてくれます。
みなさまは、お風呂に浸かりながら、黒部川のどんな表情を楽しみたいですか?
どんな宇奈月温泉の町並みを背景にシャッターを押したい思われるでしょうか?
そんなさまざまな景色を見せてくれる宇奈月温泉にある延対寺荘は
多くのお客様にご宿泊していただいております。
その中には、昭和天皇(昭和44年)、カーター大統領(昭和56年)をはじめ、
歌人や墨人、小説家などの多くの著明人がご宿泊なさいました。
今日は与謝野鉄幹・晶子の短歌をご紹介します。
夫妻は、昭和5年の大晦日からお正月、昭和8年の秋に2度ご宿泊されました。
延対寺荘で迎えられた昭和6年の正月には、
湯の宿の高岡塗りの朱の火桶
見がたき山の初日に代へん
むら山の雪を二方の軒に入れ
大火桶おく渓の正月
と詠んでいます。
前者が晶子、後者が鉄幹の詠んだ短歌です。
お風呂の桶で、元旦に見れなかったと思われる初日に例え、
雪の積もった正月を湯に浸かりながら過ごしている情景が浮かんできますね。
他にも晶子は66首、鉄幹は37首の歌を宇奈月で詠んだそうです。
あなたもぜひ延対寺荘で黒部川の渓流や宇奈月温泉街の風景で感じたものを、歌で詠んでみませんか?
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