石垣島を含む八重山諸島は、実は日本の中でも特に美しい星空を観測でき、また天体観測には最適な条件がそろった場所。
だからこそココに建てられたのですが、なぜそれほど星空が美しいのか、ご存知でしょうか。
単に空気がきれいなだけではありません。
日本の上空には「ジェット気流」と呼ばれる偏西風が流れています。よく、“星が瞬く”“チカチカ光る”と言いますが、これは大気の流れが星の光を揺らしているせい。
でも、八重山諸島の上空は、この「ジェット気流」の影響が少なく、星がクリアに、”チカチカ”でなく止まって見えるのです。
九州・沖縄最大の大きさの「むりかぶし望遠鏡」を備え、一般の方に施設公開をするとともに、夜間の天体観望会を行っています。
石垣島天文台には、九州・沖縄における最大級、105pもの光学赤外線望遠鏡「むりかぶし望遠鏡」があります。
「むりかぶし」とは、石垣島の言葉では「群星」と書き、「すばる(小さな星の群れ)」を指します。ハワイ観測所にある「すばる望遠鏡」と同じ形式の望遠鏡です。
「むりかぶし望遠鏡」は、直径8mもの大きな半球状のドームの中にあり、観測をする際は、ドーム部分の扉が両側に開く仕組みになっています。夜の「天体観測会」は、このむりかぶし望遠鏡で石垣島の夜空を楽しむことができます。肉眼では見えない神秘的な宇宙が広がっていますよ!
開館している日は毎日無料で施設見学ができますので、夜の観測会に参加しなくても、間近でこの大きな望遠鏡を見ることができます。スタッフの方が実際に動かして見せてくれることもありますので、ぜひ石垣島天文台に行ったら声をかけてみましょう。
南半球でしか見られない南十字星が見えたり、21個ある1等星全てを見ることができるのも、日本では八重山諸島だけ。