花乃井周辺は自然がとても豊富です。
私が小さく昆虫博士と呼ばれていたころ、“幻のムシ”だったナナフシが花乃井の庭で大量発生していたり、梅雨時にはホタルが舞っていたり、大浴場に行く途中に凶暴なアカテガニやかわいいサワガニに出会ったりします。
浜名湖も汽水なので生き物もとても豊富です。黒鯛やスズキやサヨリやハゼなどを釣っている人が内浦海岸に多いですが、ボラが飛び跳ねているのをよく見たり、なぜかメダカも泳いでいたり（メダカはダツ科の汽水魚だそう）、珍しいところでは去年ニュースになった“浜名湖の怪物”は「スナメリかイルカだった？」という説があるそうですね。

私が小さかったころ、奥浜名湖で潮干狩りのついでに大きなヤドカリをたくさん捕まえてきて、水槽で飼って「夏休みの自由研究」をしたことを思い出しました。ヤドカリは潮水でしか飼えないので、子供にはなかなか難しい挑戦なのですが、子供心にはヤドカリはとても格好好いので、楽しかった事を覚えています。そんなことを思い出して内浦海岸を散歩してみました。
昔も今も、浜名湖はヤドカリだらけでびっくりしました。ヤドカリだけでなく、カニの種類も豊富ですし、美味しそうなガザミも手の届きそうな場所にいました。見た事の無いカラフルな小エビや、ヘンテコなウミウシまでいました。“海岸のF1レーサー”と呼ばれる舟虫もたくさん走り回っていて、これはこれで見事。浜名湖はとても楽しいところであります。

（利根川）