明治5年創業の新井旅館。
初代は相原平右衛門、二代目は相原平八そして平八の一人娘が三代目女将相原つる。
相原つるは明治時代、東京御茶ノ水にあった「ニコライ神学校」に通っていました。
そこに上州前橋から来ていた大畠いとさんという気の合う方がいらっしゃいました。
この二人は、70歳を過ぎても親戚同士のようなお付き合いをしていました。
その大畠いとさんが結婚された方が「俳人 高浜虚子さん」
明治30年代から高浜虚子さんは奥様と新井旅館によくお越しになり、新井旅館や修善寺梅林などでもいろいろな句を詠んでいただきました。
また、代表句なども掛軸や色紙に書かれています。
新井旅館に残されている色紙の一つ。
天の川の下に 天智天皇と巨虚子と 虚子
4月8日は、高浜虚子さんの命日「椿寿忌」です。