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宿番号:359366

時代を超えるタイムスリップの旅。歴史感じる有形文化財の宿。

ハイクラス

修善寺温泉
電車:伊豆箱根鉄道修善寺駅タクシー(バス)7分 車:東名沼津IC〜伊豆中央道経由約30分

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    114年前に頂いた「昔のハガキ」のご紹介。

    更新 : 2025/8/16 13:22

    いつまでも天気定かならず困り切り候。此の頃は御忙しく候や。
    小生予定の通り九日に帰京いたし候。大雨にて大困難いたし
    帰郷の翌日は出水にて諸所電車不通、雨の中をテクテクあるきなどして諸所へ参り候。
    弓町へは二度もまいり候。伊勢はまだ出来不申燈篭大臣の談判も不調に終り使者の面目立ち不申間いろいろ談判いたし候末
    只今出来いたし居候。「踏絵」を人質として預り御許へ差出す可く話まとまり申候。
    そこで小生予定にては今日再び引返す筈に候ひしも明十三日は紅児会の研究会にて今回は殊に
    革新の何か元気ある絵も有之事 殊に久々帰京せし事なれば
    諸氏にも逢ひ絵をも見度く為に二日の延期をいたし明后十四日再び
    旅途に帰り申可く委細は拝眉の上にて申上可く候。
    昨夜弓町にて御芳書を拝眉いたし候。
    大観先生御筆御執り初めの由 始終御そばにて御楽しみの事と存候。
    小生も是非拝眉を得可く候へ共 何卒よろしく御伝願上候

    廣瀬長江画伯は明治44年7月13日頃から8月4日まで新井旅館に滞在。
    8月5日から由比の支援者「原栄作」氏の御宅に滞在し、手紙の通り8月9日に鉄砲町に戻ってきたようです。
    「弓町」とは「日本画家 小林古径画伯」のこと。
    「伊勢」はこの時小林古径画伯が描いていた「伊勢物語」のことですが、まだできていなかったようです。
    「燈篭大臣」の談判も不調に終わりとあります。

    予定としては12日に新井旅館に戻るはずでしたが、翌日13日に紅児会の研究会があり、新しい感じの絵や他の画家たちにも会いたいので、2日ほど延期して14日にそちらに伺う。と書かれています。
    詳しいことは御会いしてから、と書いています。

    昨日小林古径画伯のところで、相原寛太郎さんの手紙を読ませていただきました。
    横山大観先生がいらして、筆を執り始めたとの事。
    終始そばにいてお楽しみですね。
    私も是非お会いしたい事をお伝えいただければと思います。
    そんなハガキの内容の様です。

    横山大観画伯は、今回8月5日か6日に新井旅館に来て、8月16日くらいまで宿泊されていたようです。
    そんな「廣瀬長江画伯からのハガキ」の内容でした。

    差出人は、「日本画家 廣瀬長江画伯」

    伊豆国修善寺 相原天城様
    東京日本橋区鉄砲町14 廣瀬長江 8月12日
    日本橋区は明治11年から昭和22年まで呼ばれていた場所。
    日本橋区鉄砲町は現在の「中央区日本橋本町三丁目」付近のようです。

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