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宿番号:359366

時代を超えるタイムスリップの旅。歴史感じる有形文化財の宿。

ハイクラス

修善寺温泉
電車:伊豆箱根鉄道修善寺駅タクシー(バス)7分 車:東名沼津IC〜伊豆中央道経由約30分

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    「昔のハガキ」裏面

    更新 : 2025/8/24 8:34

    「日本画家 今村紫紅画伯からのハガキ」
    裏面の内容です。

    拝啓 其後南米へ例の話厳仕候處 永い間の陳列で少々品が損じて居るので経師屋へ手入にやって居るので決して怪しいことはないと申居二十三日頃にハ無相違御返送可致由の有之 
    其日限迄御待被下度 其上にて又々懸合可申候 皇帝より御便有之候哉 
    妃も行衛不明と申居候由 面白く相成候 只今でハ其方別段異状無之候

    拝啓
    その後、南米への例の話は厳しくなってきています。
    永い間陳列していましたので、少し作品が痛んでいて経師屋に修理させています。
    それほどおかしいわけではないようで23日頃には間違いなく返送できそうです。
    それまでお待ちください。その上で又交渉致したいと思います。
    (皇帝=安田靫彦画伯のことかと。)
    安田君より手紙が来ました。奥様が行方不明と言っていましたので少し面白くなってきました。
    今のところ安田君も異常ないようです。

    そんな内容で解釈してみました。

    今村紫紅画伯は大正3年2月23日に新橋駅から神戸に渡り、2月26日神戸港からインドやシンガポールへと渡航。
    そして5月28日に帰京しています。
    「南米への例の話」はよくわかりませんが、インドなどへ渡航したことと何か関係があったのかもしれません。
    大正3年、日本美術院を再興するため、横山大観画伯や今村紫紅画伯などは、色々な方から寄付を集めていました。
    そして彼らの絵を御礼として渡すことになっていました。
    今村紫紅画伯の絵も相原寛太郎に渡すことになっていたはずなので、その作品は少し傷んでいるので修理に出しているが大したことはないようなので、すぐ返送できそう。と伝えているのかと思います。
    この年、安田靫彦画伯も私生活で問題があり、千葉へ身を隠していた時期です。

    そんな当時の様子を今村紫紅画伯なりの文章で相原寛太郎に伝えています。

    新井旅館には、このような文人墨客のハガキや手紙が数多く残されています。

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