宿番号:359366
「花の棟」の床の間
更新 : 2025/10/8 10:48
新井旅館の客室の中でも人気の「新井旅館 花の棟」は、「日本画家 安田靫彦画伯」の考証で造られています。
その後安田画伯より修復を施す際にも、「歴史を秘める古い建物は、ずっしりとした重い感じがあるので、近代的な旅館の設備に改造しても古いおくゆかしさを残すように」と言われていました。
木造2階建 清流桂川沿いに建つ、国の登録有形文化財の客室で、昭和9年に建てられ、改修を続けながら現在に至っています。
今日はその「花の棟」の中で、2階の「花一号室」を少しご案内。
格式の高い「書院造の床の間」になっています。
床框(とこがまち)を施し、手前畳より一段高くした「本床(ほんどこ)」です。
そして床にも畳が敷かれています。
「床の間」の畳は手前畳とは違い「龍鬢表(りゅうびんおもて)」というゴザを使います。
「床畳」の横には現在テレビが置かれていますが、この台は元々琵琶を置く台として「床の間」に設置されたもので「琵琶床」と呼ばれています。
琵琶床の左側に「付書院(つけしょいん)」
「床の間」の横に張り出すように設けられています。
明かりを取り込み、読書や書き物の為に造られています。
「付書院」の上の欄間は「書院欄間」と呼ばれ、菱形組子が施されています。
そして反対側、床の間の右側には「出文机(いだしふづくえ)」と呼ばれる「付書院」
本来ここには「違い棚」が取り付けられた「床脇」が置かれるはずですが、客室ということで「床の間」をより明るくするために付けられています。
「床の間」は、日本の文化でお客様を迎えるところです。
「安田靫彦画伯」が施した「床の間」で日本の文化を感じてみてください。
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