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寄り来る鯨−丹後・伊根浦の捕鯨
更新 : 2014/7/6 20:27
皆さんご存知内でないかもしれませんが、近世以前から近代にかけて伊根浦舟屋群(伊根浦)で捕鯨が行われてきました。
伊根の捕鯨は、伊根の湾内に寄り来る鯨を捕獲するもので、専門の鯨組を組織する紀伊や肥前の捕鯨法とは異なるものでした。
写真は、明治後期〜大正初期の頃のもので、伊根浦の地理的条件を生かし、耳鼻谷に追い込んだクジラの周りを二重三重の舟が取り囲み、大間口・小間口を張り切り網で塞ぎ、湾内を生簀状にし、小廻し網で追い詰める伊根浦独特の捕鯨法をとっておりました。
仕留めるためのモリを手に持った人や、指揮者らしき人も見ることができます。また岸に目をやれば、大勢の人々がその様子をかたずをのんで見守っている様子がうかがえます。
湾内捕鯨の組織的特徴は、捕鯨組など恒常的な専業組織を持たず、鯨の入湾と同時に、庄屋の指揮で村支配体制あげて村人総がかりで捕鯨に打ちかかっていました。
この方式の捕鯨は、他には例を見ない、伊根浦独自の体制・方法です。
捕獲した鯨は、皮・肉・海老尾・はぐき・油・臓物・骨にいたるまで残らず利用しました。
この夏は、伊根浦の捕鯨文化に触れてみてください(^^)/
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