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「雲」
くものある日　くもは　かなしい
くものない日　そらは　さびしい　　　（八木重吉）

「雲」と題した短歌の一つ。
ひとの生はその一つ一つがどこかもの悲しい。
上へ下へ、右へ左へとあてどなく漂うばかりで、じっとしていることがない。
けれどそうしたいのちの姿がない世界はもっと寂しい。
透明で美しいかもしれないが、いのちの息づかいも消えてしまうのだから。

昨日は「あの日から、５年。」
死者は１２都道府県で１万５８９０人、行方不明者２５８９人を数え過去５年で震災関連死は１都９県で３４０７人（平成２７年９月３０日現在）。
午後２時４６分。
過去５年で失われた延べ２万２０００人の尊い命に首を垂れるのみでした。

各地、声高らかに復興と言っても、ボランティアの激減、沿岸地域の人口減少、止まらない風評被害、進まない廃炉事業。
これほどの命が失われても尚、起き上がろうと被災地の有志は懸命な努力を続けています。

是非、訪れて下さい。
是非、遊びに来てください。

東北は皆様を待っています！！